大安寺お盆施餓鬼会

 2001年8月16日(木)の午前10時から、岡山市大安寺西町の冨城山大安寺本堂にて、「お盆施餓鬼会」が営まれました。
 9時過ぎに受付をして下さる方々が訪れました。なんだかんだと世間話に華を咲かせていると、次々に檀家さんの姿が見えてきました。
 今日はほとんど風がなく、本堂内の8台の扇風機がブンブン音をたてています。お参りに来られた方々は受付を済ませ、お盆の棚経の時に受け取られた塔婆を施餓鬼棚に供えていきます(写真一番上)。

 この春から用意している16脚の椅子は、足の痛い方向けのものです。先着順ですね(笑)。
 お参りに来られた方は約40名ぐらいでした。前もって寺務局の方に連絡した下さった分の昼弁当を用意しておりましたが、1つほど足らなかった様子(汗;;
 1時間20分ほどの施餓鬼法要は、椅子でも少し辛いのでしょうか…腰が痛くなった方もおられました。
(お大事に)

 本堂の脇には、LANケーブルを引き延ばして、インターネットの体験ができるようにノートパソコンを備え付けておりました。使用方法が分からなければ、いつでも飛び出せるように構えていたのですが、適当にクリックを楽しんでいる人もいました(笑)。

 また、平成13年度版、バージョン1の「お題目テープ」も19本用意いたしました。本当は20本用意していたのですが、前日に1本売れてしまったものですから…。
 1回まわしで、方便品・自我偈二巻を収録し、全部で約21分。裏も表も同じものが録音されています。
 カセット・テープ1巻で、500円にてお分けしております。今日のお施餓鬼では14本出ましたので、残りは5本しかありません。また、作らないといけないかも(^^)。

 脇導師として、本覚寺から日昭師、霊源寺から日祥師をお招きしました。控え室でくつろがれる両師を無断で撮影いたしました(笑)。そして、無断で公開しております。すいません<(_ _)>。
 施餓鬼の行事前に、お参りに来られた檀家さんたちと談笑される日進師が下から二番目の写真です。
 何を話しているのか、画像からは分かりません(^^;;

 法要では、大安寺檀家信徒初盆にあたる霊位を一々読み上げて供養もいたしました。皆様には大変お疲れ様でした。

 一番下の写真は、行事を終えてお弁当とお菓子などを受け取り、そろそろお暇を…の態勢です。今日のお施餓鬼では、行事終了後に簡単な話をいたしました。

 お盆はご先祖祀りです。なのに、そのお盆が終わってるのに、なぜお寺で「お盆施餓鬼会」を営むのか? そしてなぜお参りするのか…。自宅でお祀りするご先祖さまは沢山おられるでしょう。でも、供養の取りこぼしはないでしょうか? 自分が知らないご先祖さまは一杯いるのです。普通、何十代何百代前のご先祖さまを、私たちは知りません。また、日頃は供養してもらいえない「餓鬼霊」のため、一堂に会して皆で力を合わせて供養を差し上げるのです。自分とは無縁かもしれない”餓鬼霊”を供養することで功徳を頂き、その功徳をまたご先祖さまのために差し向ける…回向というものをします。
 自分とは無縁だから、成仏しなくていい…ではなくて、供養に飢えている餓鬼霊をも成仏へと誘う”施餓鬼会”、お彼岸にも施餓鬼会があるように、お盆にもあるんですね。”施餓鬼”は、単独では絶対にやりません。お寺の行事であるとか…多くの人たちが集まる時に営みます。供養に飢えている霊だけに、一人で立ち向かうには荷が重過ぎるのです。だから、多くの人たちと一緒に供養するのです。

 暑い中をご苦労さまでした。読経唱題の後は喉も渇きます。傍らには、酵素ドリンクも用意いたしました。お味はいかがだったでしょうか? また、秋のお彼岸会には、いろいろと面白いものを用意しておきますので、お楽しみに!
(日常記す)