川施餓鬼

 8月26日(日)に「川施餓鬼」の行事がありました。寺報でご案内申し上げておりましたが、総勢30名の方が参加されました。
 当日の朝、起きてみると”パシャパシャ”と嫌な音が外から聞こえてくるではありませんか。天気予報でも「雨」が降るとは言っていたようですが、早くから降り始めていたみたいです。「おぉ、これは大変だ!」
 なにせ、川施餓鬼を8月にするようになって雨にあたられたというのは、あやふやな記憶によると10数年前に台風が来た時だけ。ひじょ〜に珍しい、めったにない珍事?です。
 これは足下が悪い、みなさん大変だ。と、他人事のようにつぶやいていました。
 今回は、青江・田中そしてここ大安寺がバスの乗り合い場所になっています。田原・吉宗・富原から参加の方々は一旦ここの大安寺に集合という事になっていました。
 7時頃から、次々に集合してきます。石段を上がるのが辛いので、下の家のカーポートで雨宿りしている方もおられました。7時半に青江から始まり、大安寺には8時頃にバスが回ってきます。



 添乗員の石井さんが来られました。私も用意して傘を持ち、取材用のDVを携帯して、いざ皆さんと近くの乗り合い場まで雨の中を歩いて出発です。
 乗り合い場まで徒歩で3分ほど。すでにバスは到着しており、檀家さんから預かっているおはやしするお札とか位牌を納めた袋を持ってバスに乗り込みました。
 さすがに日曜日の朝ということもあり、バスは快適に、川施餓鬼の行事を行う牟佐までスムースに走ります。一応、朝のご挨拶ということで、私目がマイクを握ることになりました。
 まあ、いつもの話しなのですが…。川施餓鬼にちなんだ話しを簡単にして早々にマイクを返しました。昔は、本当に”川”の名がつく通り、川で施餓鬼供養を執り行っていたのですね。今は、川に塔婆類を流すのは禁止されてます。仕方ないので、写真のように河原で点火して燃やし、灰にして水に流すという形に現在はなってしまいました。
 燃やせば熱いですし、きれいに燃やすには棒などで、かいてやらなければなりません。今回は秘密の道具を持参いたしました。何のことはない、ただの鉄棒なんですけど…。
 行事が終わったら、河原に整列していつものように記念写真。皆さん、今回はチャンと顔が出てますように。バスは近くの場所に駐車して待っておりました。去年はバスの車体が低くて河原に降りることが出来なくて、行事を行う場所まで日傘をさしてトボトボと歩いたのですが、今年はすぐ近くまでバスが入れました。やっぱ、三菱製じゃなくて日野制のバスの方がいいみたいですよ。



 さて、行事が終わると、一転して親睦小旅行会にチェンジします。今年は湯原温泉の輝ノ家。牟佐から県道を走り、岡山ICから山陽道そして岡山道にあがり、一路湯原を目指します。予定より30分早く到着!
 話し合いの結果? 先にお風呂に入ることになりました。露天風呂…男女混浴だそうですが、時間を配分して12時まで女性軍が、12時から12時半まで男性軍が利用することになりました。結構、女性軍には人気がよかったのでしょうか、露天風呂の方からはワイワイ・ガヤガヤと話し声が時折聞こえてきてました。
 入浴の後は、土産物コーナーで物色…、いつものようにお買い物に精を出されていたようです。昼食の時間まで十分な時間があったので、ゆっくりさせて頂きました。
 昼食会場に早々に足を運ばれた方もおられたようですが、配膳中でしたね。配膳のお手伝いが出来る訳でもなく、準備が整うまで世間話に華を咲かせていました。
 食事には、何本のビールがついてきたのでしょうか。皆さんで譲り合いをしまして残ってしまいましたね。私もコップ一杯だけは戴きましたが、それ以上は無理でした。
 記念にという訳で、一応、配膳が済んだ状態の時に料理を撮影させて頂きました。朝食を午前5時頃に食べた方もおられた様子。私も結構お腹が空いていたのですが、全部を戴ききれませんでした。見た目以上に量があったのでしょうね。



 皆さんも、たらふく戴いたみたいです。直ぐに動けず、畳の間ということもあって、座布団を枕にうたた寝をされる方もちらほらおられました。これは”天国”…いや、”極楽極楽”です。一瞬、難民キャンプが形作られました(^^)。



 一服して、階下に降り、喫茶コーナーでホット・コーヒーを頂きました。の〜んびりしていても時間は経つものです。とうとう出発の時刻が来まして、バスに乗り込みました。どうやら、最後だったようです。のんびりし過ぎてしまいました。
 次の目的地は、蒜山の道の駅。聞くところによると、道の駅は2つあるそうですね。冬場はスキー場になるところをかすめ、赤松並木? を見ながら、バスの中でコックリ・コックリしておりました。
 道の駅に到着。要するに地物の野菜類や土産物屋さんが集合してあるところですね。ちょっとした市場に出かけてきた感じで、店の中をあちらこちら見て回りました。
 梨の試食会もありましたが、食べ損ないました。約30分のお買い物時間がアッと言う間に終わり、ついに岡山に向けて帰る時刻になりました。出発時刻は3時15分。こんなに早く帰途につける事は希です。
 まあ、今回の観光? 旅行はそれが目的の一つでもあったのですけどね。近場で、手軽に…そして早めの帰宅。こういう旅行もいいですね。この夏休み最後の日曜日とあって、自家用車の出が心なしか多かったように思えました。蒜山の方にも、かなりの人出があったみたいです。
 今回は、最初からデジカメ撮影のつもりだったので、動画部分はほとんどありません。左に紹介した画像は厳選したものです。この中から何枚かが寺報に採用されると思います。ともあれ、昼前から天気は回復、帰途の時には太陽が照りつけて汗ばむほどでした。川施餓鬼の最中は小雨で、涼しかったのが嘘のようです。
 来年は、川施餓鬼を10月頃にしてはどうか?という案も出ております。そして、大抵日曜日! 今から、その日曜日を確保して置かなければなりませんね。どうか、来年の10月の日曜日はしっかりチェックされて法事などを依頼される時には、「川施餓鬼とぶつかりません?」と聞いて下さいませ。
(日常記す)