花餅の作り方
お餅を搗くまでは普通と変わりません。搗き上がったお餅を写真のように平たく均一の厚味にのばします。厚さは約5mm前後。
そしてしばらく常温のまま寝かせます。そのままだと表面だけ乾いてしまうので、堅く絞った布巾で全体を覆っておきます。
適度な堅さになったお餅を写真のように長方形に切り出します。短辺が大体10cmぐらい、長辺は適当に(切り出せる目一杯ね)。
私は右利きなので、写真のように包丁を入れます。今、挑戦しているのは「三段松」と言われる花餅です。
写真のように切り出します。手前の方まで包丁を入れて切り落とさないように気を付けます。
切り身をいれた包丁をそのままの状態にして、左手の指を使い、写真のように巻きます。包丁の方に当てながら渦巻き状にね。中央部分が盛り上がるように巻いているのが、お分かりでしょうか。
2本目を先ほどと同じように切り身を入れます。
包丁はそのままに、左手の中指と人差し指そして親指を使って巻いていきます。
同じようにして3つの渦巻きを作りました。これが、三段松の一番上の部分になります。
さて、三段松の二段目を作りにかかります。ここでよく間違うのですが、先ほどとは逆の切り身を入れます。向こう手を残して手前まで、バッサリ包丁で切ります。
分かります?広げると、こんな状態になりますね。
さっき作った3つの渦とは向きが逆になっているのをご覧下さい。分からなければ、上の写真まで戻って見比べてね。
今までと同じ要領で、渦を巻きます。渦を巻く時に、包丁を当てがってクイックイッと巻いて行きましょう。渦も左巻きから右巻きに変わります。
どんどん巻きまして、4つの渦を作りました。この部分が、三段松の二段目になります。
えっ?分かりません??
3段目の渦を作る前に、また今度は切り身を入れます。包丁を入れていた部分が分かりますでしょうか?手前側を切り残して、サクッと(笑)
続いて、渦を同じように巻いていきます。包丁で切り身を入れては、そのまま包丁を当てがっておいて手の指で巻いていきます。
一気に5つの渦巻きを作りました。写真左手が三段松の上部になります。渦巻きの数も、3つ、4つ、5つ…ですね。
松の形が大体出来上がりましたので、根の部分を切り出します。
根に当たる部分は、中央に包丁を入れてそこをくぐらせるだけで、写真のようにひねりが入ります。
他にも、ひょうたん・菊・チョウチョ等が作れます。三段松が習得できれば、他のは簡単でしょう。
出来上がったら、一晩そのまま寝かして固めます。こういった作業(加工)をする時、お餅が乾き過ぎると、餅同士がくっつかないので、渦巻きがほどけてしまいます。
かといって、ある程度の堅さも必要です。柔ら過過ぎるとベタベタします。
一晩寝かして固まったら、色づけですね。食用の色粉を溶いて筆で渦巻き部分に着色していきます。写真は、松だから緑色に塗ってるところです。
とは言っても、緑一色だと面白くないので、塗りたくってみました(笑)。
今回はそんなに数も種類も作りませんでした。でも、色を塗るととても綺麗です。