劫というのは、インドで考えられた最大の時間の単位で、世界が成立していく期間・存続する期間・破壊されていく期間、何もない期間 が、それぞれ一劫であるとされています。 この一劫は、果たしてどれぐらいの時間の長さなのか例え話がありますので紹介することにしましょう。 「一辺が六キロの立方体形の鉄の城があり、そこにギッシリと芥子(けし)ツブが詰め込まれているとします。 百年に一度、そこから芥子ツブを一つ取るというペースで、すべての芥子ツブを取り尽くしても、まだ一劫は終わらない」といいます。 次に、 「右と同じ大きさの石を、百年に一度、やわらかい衣でサラッとなでるというペースで、その石がすり減ってなくなっても、まだ一劫は終わらない」といいます。 ちなみに、ある計算では、一劫は四十億年ほどになるとか |