お寺の中だけでなく、道端などに、お地蔵さんが六体並んでいるのを見かけることがあります。 こういうのを「六地蔵」と云うのですが、この「六」は、輪廻する生きとし生けるもの六つの領域、六道に関係しています。 六道とは、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天(神)のことですが、お地蔵さんは、この六つのすべての生きものを相手に教えを説き、救いの手を差し伸べてくれるのだと信じられています。 ことわざで、「地獄に仏に会ったよう」とありますが、これはまた、「地獄で地蔵に会ったよう」とも云われます。 私たちは、今は人の身ではありますが、死んだ後、この六道のどこに生まれるか分かりません。 そこで、死んだ肉親・知人たちが、今どこに生まれ変わっていようとも、ぜひその人を救って頂けますようにと願って、「六」地蔵が盛んに作られたというワケです。 |