満中陰、年回忌法要等で小餅を供える習わしがあります。
特に、満中陰では人の一生に通じる一升の餅米を用いて小餅・引っ張り餅を作り供えたりします。
宗派によっては紅白餅を供える所もあるようです。
白色は"清浄を紅色は"魔除け"の意味があります。
小餅の数は奇数個が習わしです。
何故お餅を供えるのかという問いには、御膳と同じく食のおもてなしという意味が濃いと思います。
現代は、菓子や果物もあり、お餅でなければならない理由も薄くなりました。
もし、後で勿体ない事になるのならお餅は省略する場合もあります。
生活の変化が、お供え物にも影響することがある一例かと思われます。
寺報207号から転載