現代の一断面として多くの若い女性が、 「夫の家の人間になった覚えはない」 「夫の先祖のお墓に入りたくない」 と考えているそうである。 家族や血縁と一緒の墓(家)へ入るのは〃まっぴら〃だとか。 生前に身勝手に生き、これを持続したいとの願望が死後の墓のあり方をも想定してしまうのだろう。 積年の女性差別への怨念か、家族崩壊の一つの現われかもしれない。 敗戦後、米国の日本占領政策の一つは家族制度の破壊にあったとされるが、これは見事に成功したと言わねばなるまい。 だが、家族が崩壊して得する者は誰もいない。 一番の被害者は子供たち。 女性(妻)が家の外に仕事を持つことによって家庭が狂わされていくのなら、その女性は家庭人としては失格だと思う。 仕事を持っていても、家では立派に母親(妻)をこなしている人もいるのだから。 家庭が崩壊していくのを放置し、それを仕事のせいにする事は昔の封建的な男性がした事であり、それを批判したのも女性だった事を忘れてはいけない。 |