「南無」という言葉の意味ですが、これはインドの古い言語(梵語)の帰命という言葉を、発音に似せて訳したもので、「南」「無」には意味がありません。
帰命とは、命をもって帰する ということですが、より平易に言うならば“心から信じて従う事“といって良いでしょう。
ですから、「南無妙法蓮華経」というお題目は、妙法蓮華経というお経に帰命します………という意味になります。
この「南無」ということを通俗的に考えれば、仏教の世界だけに限りません。
例えば、ある人は仕事に、学問に、また創作活動に………と、我が身を没入している人などは一種の南無している姿と言えるでしょう。