仏法僧

 聖徳太子がつくったとされる『十七条憲法』に
、「篤(あつ)く三宝(さんぼう)を敬え。
  三宝とは仏法僧なり」
という有名?な一文があります。
 「仏」は、お釈迦さんを始めとする「さとった人」のこと。
 「法」は、その仏が説いた仏になるための教えのこと。
 「僧」は、今では「お坊さん」のことですが、もともとは、出家修行者の集まり、つまり仏教教団のことです。
 この仏法僧を敬い、全身全霊をあげてそれらに帰依(きえ)し、生きものを殺さないなどの五つの戒を守ると誓った時、初めてその人は正式の仏教信者の仲間に入ったと認められます。
 さて、高野山など、山中の霊場には、夜中に「ブッポーソー」という、何ともアリガタイ鳴き声を発する鳥がいます。
 この鳥がその声を発するのだろうという事で、ある鳥に「仏法僧」という名前がつけられましたが、実際にはその鳥ではなく、コノハズクがその声を発しているのだという事が後になって判明しました。
 何かもう一つロマンに欠ける話ですが