TVドラマや映画をたまに観たりする。
憎愛ものや金権力が絡むもの戦争ものやアクション、サスペンスやSF・・・ジャンルは色々。
一つの作品として成り立つ以上、そこには作者からのメッセージが込められていると思う。
表現が上手く行っているか否かは別としても…。
外国映画でも吹替えや字幕版があり、映画の内容は理解できる。
この場合、翻訳も立派な作品といえよう。
ところで、外国映画を字幕無し、原語のまま鑑賞しても楽しめるかというと、少なくとも私には不可能である。
言葉が分からないというのは実は大変なことなのだ。
映画を観て感動するも、涙するも、笑うも、手に汗するも、そこに理解できる言葉があるからこそで、もし言葉が全く分からなければメッセージが伝わってこない。
映像と無機質な音だけでは感動が呼び起こされないのである。
そういう意味では、言葉というのは人の心を動かす大いなる力を持っているといっても間違いではないだろう。
寺報203号から転載