まだ黒色の固定電話が家庭に普及する前の話。 「葬儀に三人のお上人を」と頼まれ、電報を打った。 葬儀当日、二人のお上人が待機している所に三人目のお上人…本人ではなく電報が届いた。 『大儀に御座候』と一言。 なかなかの強者であった。 葬儀は二上人で何事もなくお勤めしたという。
寺報215号から転載