寺報コラムから

お茶でも一服(5

 「葬式しかしない坊さん」を揶揄した『葬式仏教』という言葉がある。
 説法をしたり修行をしたり相談事に乗ったり、もっと人のためにする事があるだろうと。
 「葬式仏教、結構な事じゃないか。
 死んだ人のために一所懸命お経をあげて成仏を祈る。
 坊主冥利ではないか!」とある高僧が弟子たちに語ったそうだが…。

 葬式仏教と言われるのは恥でも何でもない。
 言われるのが嫌でも手を抜くな。
 全身全霊を込めて葬式をすれば良い。
 その姿勢を他のことでも貫けば良いではないか。
 どんな事でも一所懸命に!というお話しです。

寺報219号から転載