寺報コラムから

お茶でも一服(9

 本衣へのアイロンあてやほころびの修繕にちょっと裁縫…和裁はさすがに無理ですが針と糸はたまに使わなければなりません。
 ただ、針に糸を通す作業が視力の衰えもあって難しくなってきました。
 まぁそれなりの道具があるので活用しています。
 ちょっとした手入れや手直しが衣の寿命を延ばすことにもなります。
 日省上人の頃は貧しくて本衣をそうそう買換えることが出来なかったそうです。
 生地も寿命がきてササクレになり、腕が通ったところが袖という有様であったとか。
 豪傑ですな。  衣の下に着る白衣(下着)は母がよく手縫いをしていたのを子供の頃見ていました。
 今は寺院通販で手軽に買えてしまうのですが。

寺報223号から転載