延命地蔵尊

 毎年、8月23日には盛大に地蔵祭りが町内会によって催される。延命地蔵尊が祀られる所にはお堂があり、そこに縁起の額が掲げられていた。
 かなり黒ずんでおり、判読できないほどだが、もったいないのでここに資料として載せておこうと思う。

岡山県指定重要文化財 地蔵菩薩縁起

 地蔵尊はお経にあって仏陀の慈悲を体得、特に児童福祉の増進、広く一般民衆の幸福をまもる、此大安寺延命地蔵尊は550余年前の作、昭和25年2月10日岡山県重要文化財に指定、高さ一丈六尺幅一丈厚さ一丈三尺の花崗岩大自然石、正面に高さ八尺四寸五分これを舟型にほりくぼめ其中に高さ一尺の蓮華座の上、身長五尺五寸の地蔵尊立像を陽刻、右側に松山長昌寺応永十年四月二十四日始、左側に同19年夏十三幹縁長昌上人記とある此長昌寺不詳、言い伝えによると後方中腹の寺に地蔵様があった、宝永7年8月の大地震の時、現在の位置に堕落、嘉永3・4年の頃岡山藩から滑車を借りて引起したといわれ法華開眼となって居る、温容(おすがた)端麗(りっぱ)、霊験(おかげ)あらたかにして香煙たえない、昭和33年5月1日○○○部落民お堂再建供養、現在に及ぶ。
昭和33年8月23日
○○寺住職 ○○○○ 慶記